理事長所信

 

今のJCをあなたはどう感じているだろうか。

めんどうなこと、大変なこと、辛いこと等、負の感情もあると思う。

乗り越えた先には何かがあるはず。

少ない人数でも一致団結して突き進もう。

仲間がいるのだから。

【会員交流・リーダーシップ】

青年会議所に入会して活動をすることによって得られる大きなものの一つが「仲間」であることは間違いないです。それは青年会議所を卒業してからも一生涯通じあえる、かけがえのない仲間です。しかしながら、近年の世界を取り巻く状況の影響を受け活動そのものに制限がかかる事態になり、直接膝を突き合わせて議論する機会が奪われてしまったことによって青年会議所で得られる経験値の多くが削がれてしまっている現状にあります。会員同士の繋がりが希薄化していくということは、組織の屋台骨が揺らいでしまうことに他なりません。もう一度、一人ひとりが何の為に青年会議所に入会したのか、今自分にできることは何なのかを真剣に考え、行動に移していくことが必要なのです。時には、つらい状況になることもあります。そんな時のために我々がいるのです。ともに助け合い切磋琢磨を繰り返すことで、人として成長し会社、地域のリーダーになっていく。そんな姿を見せることで新たな仲間をつくっていきたいと考えています。

【今までの繋がり】

単年度制のJCにおいて継続事業は労力や資金などの資源を減らし、その年の新しいチャレンジの可能性を狭めるものとして悪く言われることもありますが、それは費用対効果に見合わないことが発端となる場合が多いです。継続事業が地域に必要とされる発展を遂げている場合、それはLOMやメンバーの誇りであり、JCを知ってもらう一つの広報媒体として確立され、会員拡大にもつながる何物にも代えがたい先輩方からの贈り物です。地域とLOMにとって相互利益が得られる継続事業のあり方と可能性を見つめなおし、地域に根差した飛驒青年会議所の事業の礎を築きます。また、入会して間もないメンバーにおいて対外事業への参画は、これからの活動意欲の原動力となり得ます。それは先に述べたように、実体験を通してまちに対しての貢献とやりがいを最前線で感じることができるからです。入会動機が自己のためであっても能動的に社会に貢献できる精神が育まれる、そんな発展と成長の機会に溢れた場を提供していきたいです。

事業を通してこの地域に対して貢献できることをしっかり示します。成功体験の積み重ねが私たちに誇りと勇気を取り戻してくれます。

【飛騨青年会議所とは】

2021年度は岐阜ブロック協議会会長の輩出、事務局の主管、2022年度は名称変更、2023年度は岐阜ブロックアカデミー委員長輩出など、多くの素晴らしい機会に恵まれました。ここで得た経験をメンバー自らが成長へと昇華させ組織の発展に繋げられるか否かは、2024年度の運動にかかっていると言っても過言ではありません。また岐阜ブロック協議会、東海地区、本会の活動を理解し共感する必要もあります。2021年度に創立50周年があり、中長期ビジョンとして具体化した「スマイルひだ宣言」が策定されました。これにより我々が次に目指すべきゴールは明確になっていますが、今後は、ビジョン達成に繋がる運動を具体的に創っていかなくてはなりません。そのためにはメンバー一人ひとりが目的を共有し、強い意識をもって活動していく必要があります。その成長が組織の発展に繋がり好循環を生み出します。2024年度はすべての機会を研修の場として捉え個の成長と組織の発展を強く結びつけることで、未来を切り拓く力強い運動を展開してまいります。

【家族への理解と感謝】

私たちにとって家族とは一番身近な存在であり、一番尊い存在であります。青年会議所活動を行う上で、家族の理解と協力が不可欠です。会員の家族へおもてなしと家族同士の交流では、大切な会員の家族へ、「一年間の活動の報告」「うれしいと感じるおもてなし」「家族同士の楽しい交流」により、活動への理解と家族間の繋がりを強化します。おもてなしの心、楽しい交流、感謝の心が、笑顔と幸せの連鎖により、将来の青年会議所の会員拡大対象者である子共達に、想いが受け継がれます。会員の子共達が大人になり青年会議所に入会し、生涯仲間と呼べる出会いを大切にしていきましょう。

【結びに】

私たちは誰だって完璧ではありません。 だからこそ多様性を求め、アイデンティティを維持しながら相互に尊重する。時には補い合い、価値観の交流から自己の成長を促し、突出した一人に頼るより多種多様なメンバー全員に頼る方が、はるかに組織を強くし地域に対する運動力を発揮できるはずです。

地域をより良い社会に変えるのは簡単ではありません。簡単ではないからこそ、仲間と議論し、この地域が少しでもよくなる方向に進むならば何事にもチャレンジする志を持ち続けたいです。周囲の支えを得ながら成功体験を積み重ね、私たちはどうありたいのか、どんなまちでありたいのか。見せ方でもやり方でもなく、未来につながるあり方にこだわります。胸を張って未来を託せる。そんな夢を抱いて。